2025年、13年勤めた警察官を退職しました。
はっきり言いますが、女性警察官、辞めて良かったです!
むしろ「もっと早くセカンドキャリアについて考えなければならなかった」と後悔しています。
「女性警察官の扱いに疑問がある」
「体力的に、男性と同じことができない」
といった悩みを抱えている女性警察官は少なくありません。
私が、警察官を辞めて良かったと思った理由8つをまとめてみました。
警察官を辞めようか悩んでいる人に参考になればと思います。
ぜひ最後までお読みください!
退職に至るまでの経緯は下記にまとめてありますので、お読みいただけると幸いです。

女性警察官辞めて良かったこと8選

警察官を辞めて良かったこと8つは下記のとおりです。
- 呼び出しされない
- 自宅のベッドで眠れる
- 肩書きからの解放
- 体力的に疲弊しなくなった
- 安定したメンタルを手に入れた
- どこにでも旅行できる
- 不要な飲み会に参加せずに済む
- 趣味を楽しめるようになった
呼び出しされない
私が1番「警察官辞めて良かった〜!」と思うことが呼び出しの電話がかかってこないことです。
女性警察官が対応しなければならない事件や事故が入ると、休日や深夜であっても呼び出しの電話がかかってきます。
女性が呼び出される頻度は男性より多い気がしました。
休日に夕食を作っているときや朝起きたばかりの時間に呼び出しの電話がきたこともあります。
その度に「え、今日は休みなんですけど...?」と思いますが、仕方ありません。
朝から呼び出しされて夕方に帰っても残業代は昼までしか出ませんでした。
「予算ないから」と言われて終了です。代休をもらえることもありません。
私は満額もらえない残業代より、休みが欲しかったです。
仕事を辞めた今では、休日や夜間にかかってくる電話に怯えなくてもよくなって体調もメンタルも安定しています。
自宅のベッドで眠れる

当直勤務や当番勤務の際には仮眠室で仮眠を取ります。
しかし人間の体は不思議なもので、仮眠中は熟睡できません。
私は新聞を配達に来た人が車のドアを閉める音や、救急車のサイレンの音にも反応していました。
熟睡していて現場に行くのが遅れたり、置いていかれたりしたくなかったからです。
若い頃は当直勤務明けでも余裕で仕事をしていましたが、30代に入ってからは疲れがとれず、当直明けは毎回グッタリ。
今は毎日自分の家のベッドで熟睡できます。
身体と心の健康にとって睡眠は大切です。
肩書きからの解放
警察官という肩書き、重たくないですか?
拝命したばかりの頃は誇りと使命感に満ち溢れていましたが、年齢を重ねていくと警察官の肩書きが重荷に感じることが増えていました。
特に車の運転では交通事故はもちろん、違反もしないように気を付けていました。
万が一事故や違反をしてしまったら始末書です。
友人や近所の人も自分が警察官であると知っているので、態度や服装にも気を付けていました。
警察官ならではの制約も多く、息苦しさを感じることも多かったです。
体力的に疲弊しなくなった
特に30代になってからは当直勤務明けの仕事はしんどかったです。
体力の衰えを実感して「30代でこんなにツライのに、定年なんて想像もできない」と考えるようになりました。
40代、50代の先輩たちはどうやって仕事してるんだ?と思いましたが、そもそも40代50代の女性警察官がほとんどいません。
その少ない女性警察官の中でも、当直をしていない人や若い子に任せて自分のペースでのんびりと仕事している人ばかりでロールモデルがいませんでした。
疲れていると何のやる気も起きませんし、やりたいことも億劫になります。
クタクタになって帰宅、適当にご飯食べて、お風呂入ってすぐ寝るという何の面白みもない生活でした。
安定したメンタルを手に入れた

呼び出しをされると、仕方がないと思いつつも結構イラつきます。
深夜残業もイラつきますし、やることがないのに帰らない人にもイラついていました。
楽しい仕事ではないし、やってもやっても仕事は終わりません。
そこに次から次へと事件や事案は舞い込んでくるので、キャパオーバーになることもありました。
私の勤務していた県では、残業や休日出勤が美徳とされる習慣が未だにあります。
残業しても休日出勤しても微々たる手当しか出ません。
私は「残業や休日出勤は素晴らしい」という考えには1ミリも共感できなかったので、仕事をしていると常にモヤモヤとした気分でした。
今ではキャパオーバーになることも、他人のせいでモヤモヤすることもありません。
毎日自分のベッドで眠れますし、休日や深夜に呼び出されることもないので、体もメンタルも安定しています。
どこにでも旅行できる

有給を使わずに旅行するときでも、上司に行き先を報告します。
常に自分の所在を明らかにしておくためです。
私は、上司に「○○県に旅行行ってきます」とプライベートなことを報告するのがイヤでした。
報告を受けた上司は、必ず「「何しに行くの?」と聞いてきます。
私はあまりプライベートに干渉して欲しくない人間だったので、内心「何でお前に言わないといけないの」と思っていました。
辞めてからは夢だった海外旅行にも行けましたし、どこに行こうが自由です。
不要な飲み会に参加せずに済む
警察官は飲み会好きですよね。
懇親会や忘年会、新年会などは当直や当番の兼ね合いがあるので、2日に分けて飲み会をすることが多いです。
なぜか出欠の確認はなく、1日目と2日目のどちらに参加したいかの確認だけがあります。
そもそも行きたくないのですが...と思いますが、これも仕事のうちだと割り切って参加していました。
親睦を深めるために飲み会をすると言いますが、飲み会だからこそ気を遣う場面は多々あるので、酔うこともできませんし、親睦が深まることはありません。
親しい人との飲み会は好きですが、偉い人が来る飲み会や仕事仲間の親睦会は気を使うので苦手だったので、コロナ禍で飲み会が禁止されたときは嬉しかったです。
今では気の合う友人や同期生とたまに飲む程度で、気を遣う必要もなく気楽に飲めます。
趣味を楽しめるようになった
料理やお菓子作り、旅行、ライブ参戦、スポーツ観戦、映画鑑賞など、たくさんの趣味があります。
仕事をしているときは料理やお菓子作りをする時間も余裕もありませんでした。
旅行やライブに行く計画を立てるのも面倒くさく、休みはひたすら寝ていたり、スマホを触ったりして1日が終わることもしばしば。
今考えるともったいない!
人生1度きり、健康で動ける時間は限られています。
辞めてからは夢のオーストリアへ行ってきました。
ヨーロッパの荘厳な街並みや文化、仕事をしていたら一生味わうことはなかったかもしれません。
【結論】辞めて後悔はしていない

女性警察官を辞めて良かったと思う理由は以下の8つです。
私が仕事を辞めてから数か月後、お世話になった先輩の女性警察官から「異動で去年とは違う仕事になった。仕事内容には慣れてきたけど、毎日がしんどい。辞めてその後はどう?」と連絡がありました。
私が「辞めて後悔はしていません」と答えると、先輩は「羨ましい。私も先のことをいろいろと考えようと思う。」と返事がきました。
「実は私も警察辞めたい」という人はたくさんいます。
自分の心と身体を壊してまで警察官である必要は全くないです。
若い頃はまさか自分が仕事を辞めるとは思っていませんでしたが、年齢を重ねて視野が広がったことで、警察という世界がすごく狭いように感じてしまいました。
警察官を辞めて後悔はしていません。
人生1度きり。後悔しない生き方をしていきたいと思います。

お問合わせは、お問合わせフォームからお願いします。





コメント