今、移民などの外国人問題が取り立たされています。それに伴い、1番気になるのは犯罪発生率ではないでしょうか
日本に在留している外国人は、日本総人口の約3%です。2015年は約1.5%でした。
10年で倍に増えているので、今後も増えるでしょう。
元警察官として個人的な意見ですが、警察官を拝命してから退職するまでの間、外国人による犯罪は増えていて、体感治安も悪くなっていると感じます。
刑事時代、犯罪統計に関わる仕事もしていました。
実際に来日外国人による犯罪はどのくらい発生しているのかを徹底分析した結果、在留者の増加率を上回って外国人の犯罪率は増加していることが判明!
ヘイトなどではなく、実際の数字と自身の経験をもとに執筆しています。
ぜひ最後までご覧ください。
令和6年(2024年)の犯罪発生件数と検挙件数

警察庁から毎年「犯罪統計」が発表されます。
令和6年の犯罪統計をもとに分析してみました。
治安の悪化は数字にも表れています。
犯罪統計に携わっていた者としてゾッとしました...
刑法犯認知件数と検挙件数、検挙人員
刑法犯とは刑法にかかれた殺人や窃盗などを指します。
認知件数とは、警察が刑法犯の事件を認知した件数をいい、検挙件数は捕まえた件数、検挙人員は捕まえた人数のことです。
刑法犯認知件数(前年比) | 刑法犯検挙件数(前年比) | 刑法犯検挙人員(前年比) |
737,679(+34,328) | 287,273(+17,723) | 191,826(+8,557) |
平成15年から令和3年まで、刑法犯の認知件数は毎年減少していました。
しかし令和4年から令和7年7月現在まで、刑法犯は増加の一途を辿っています。
重要犯罪の認知件数と検挙件数、検挙人員
次は重要犯罪です。
重要犯罪とは、「殺人/強盗/放火/不同意性交等/略取誘拐・人身売買/不同意わいせつ」を指します。
重要犯罪認知件数(前年比) | 重要犯罪検挙件数(前年比) | 重要犯罪検挙人員(前年比) |
14,614(+2,242) | 12,641(+2,523) | 11,235(+2,098) |
重要犯罪を個別にみていきます。
認知件数(前年比) | 検挙件数(前年比) | 検挙人員(前年比) | |
殺人 | 970(+58) | 937(+65) | 923(+115) |
強盗 | 1,370(+9) | 1,267(+35) | 1,780(+179) |
放火 | 758(−8) | 648(−7) | 511(−65) |
不同意性交等 | 3,936(+1,225) | 3,376(+1,303) | 3,086(+1,211) |
略取誘拐・人身売買 | 588(+62) | 556(+83) | 485(+12) |
不同意わいせつ | 6,992(+896) | 5,857(+1,044) | 4,450(+646) |
放火以外の重要犯罪は増加しています。
不同意性交等と不同意わいせつは刑法が改正されました。
「性的な行為に同意しているか否か」が争点になります。
以前は暴行、脅迫などがなければ罪に問えなかったところ、法改正により「被害者が同意していないまたは拒否できない状態で性行為をした場合」は、不同意性交等、不同意わいせつの罪に問えるようになりました。
よって比較的被害届を出しやすくなる法改正だったため、犯罪件数は増加したと思われます。
窃盗犯の認知件数と検挙件数、検挙人員
窃盗犯はこのようになります。
窃盗犯認知件数(前年比) | 窃盗犯検挙件数(前年比) | 窃盗犯検挙人員(前年比) |
501,507(+17,812) | 166,049(+8,943) | 88,302(+2,767) |
- 金属窃盗
- 自転車窃盗
- 万引き
この3つが窃盗犯の中でも特に多いです。
特別法犯検挙件数と検挙人員
特別法犯は銃刀法違反や覚醒剤取締法違反、入管法違反など刑法に載っていない犯罪のことです。
刑法犯とは違い、認知件数の統計はとられていません。
特別法犯検挙件数(前年比) | 特別法犯検挙人員(前年比) |
65,220(-4,826) | 51,832(-5,184) |
刑法犯とは違い、減少傾向にあります。
検挙総数と検挙総員
刑法犯と特別法犯の検挙件数と検挙人員をそれぞれ合計してみます。
刑法犯検挙件数(前年比) | 287,273(+17,723) |
特別法犯検挙件数(前年比) | 65,220(-4,826) |
合計 | 352,493(+12897) |
刑法犯検挙人員(前年比) | 191,826(+8,557) |
特別法犯検挙人員(前年比) | 51,832(-5,184) |
合計 | 243,658(+3,374) |
平成14年をピークに毎年刑法犯の認知件数は下がっていました。
しかし令和4年からは増加傾向で、令和7年7月時点でも刑法犯の認知件数は前年同比4.9%増加、検挙率も5.8%増加しています。
特別法犯は1.7%減少していますが、総合的にみて令和7年も犯罪率は増加中です。
令和6年の来日外国人による犯罪検挙件数と検挙人員

続いて来日外国人による犯罪検挙件数と検挙人員をみていきます。
犯罪統計で規定されている来日外国人は、永住権などを持つ定住者や在日米軍関係者、資格不明者以外を指します。
刑法犯の検挙件数と検挙人員
刑法犯検挙件数(前年比) | 刑法犯検挙人員(前年比) |
13,405(+3,365) | 6,368(+633) |
来日外国人による刑法犯検挙件数、検挙人員も増加しています。
特別法犯の検挙件数と検挙人員
特別法犯検挙件数(前年比) | 特別法犯検挙人員(前年比) |
8,389(+341) | 5,802(+3) |
特別法犯全体の検挙件数も検挙人員も減少していますが、来日外国人の検挙件数と検挙人員は増加しました。
犯罪検挙総数と検挙総員
来日外国人検挙総数(前年比) | 来日外国人検挙総員(前年比) |
21,794(+3,706) | 12,170(+636) |
結果、刑法犯も特別法犯も全て増加しています。
来日外国人の人数も増えているので、犯罪が増えていて当然かもしれません。
重要犯罪の検挙人員内訳
重要犯罪である「殺人/強盗/放火/不同意性交/略取誘拐・人身売買/不同意わいせつ」について分析してみます。
検挙人員(前年比) | |
殺人 | 69(+13) |
強盗 | 114(+7) |
放火 | 12(+7) |
不同意性交等 | 107(+30) |
略取誘拐・人身売買 | 11(−6) |
不同意わいせつ | 189(+32) |
合計 | 502(+83) |
略取誘拐・人身売買以外は全て増加しています。
重要窃盗犯の検挙件数と検挙人員
なぜか窃盗犯全体ではなく、重要窃盗犯の統計しかありませんでした。
重要窃盗犯は「侵入盗/自動車盗/ひったくり/すり」を指します。
侵入盗とは、空き巣や住宅や店舗への忍込んで窃盗をする泥棒のことです。
来日外国人検挙人員(前年比) |
386(+63) |
令和6年の国籍別の犯罪検挙人員トップ3

国籍別に犯罪検挙人員トップ3をみてみます。
順位 | 国籍 | 人員(前年比) |
1位 | ベトナム | 263(+24) |
2位 | 中国 | 126(+29) |
3位 | アジアその他 | 103(−3) |
順位 | 国籍 | 人員(前年比) |
1位 | 中国 | 88(+29) |
2位 | ベトナム | 79(−9) |
3位 | アジアその他 | 67(−5) |
順位 | 国籍 | 人員(前年比) |
1位 | ベトナム | 184(+33) |
2位 | 中国 | 38(±0) |
3位 | アジアその他 | 36(+2) |
全てアジア圏の国がランクインしました。
アジアその他の割合が多くなっているので、詳細な国籍がわかるように統計手続きを変更したほうがよいと思います。
私が警察官時代に対応した外国人を列挙すると、
- 中国人
- 韓国人
- ベトナム人
- フィリピン人
- ブラジル人
- カンボジア人
- ミャンマー人
- ウズベキスタン人
- ロシア人
覚えている限りでこのくらいいました。
罪名は公務執行妨害や窃盗、大麻、風営法違反、入管法違反などです。
令和6年の来日外国人による犯罪の割合

犯罪検挙件数と検挙人員から、来日外国人の犯罪率を出してみました。
犯罪検挙総数 | 352,493 |
うち外国人検挙件数 | 21,794 |
割合 | 6.2% |
犯罪検挙総員 | 243,658 |
うち外国人検挙人員 | 12,170 |
割合 | 5.0% |
検挙人員(外国人の割合) | |
殺人 | 923(7.5%) |
強盗 | 1,780(6.4%) |
放火 | 511(2.3%) |
不同意性交 | 3,086(3.5%) |
略取誘拐・人身売買 | 485(2.3%) |
不同意わいせつ | 4,450(4.2%) |
外国人犯罪検挙件数 | 前年比+20.5% |
外国人犯罪検挙人員 | 前年比+5.5% |
重要犯罪の中では特に「殺人」「強盗」の比率が高いです。
【結論】人口比率に対して犯罪率は高い
令和6年の在留外国人の数は、前年と比べて10.5%増加しています。
しかし外国人による犯罪検挙率は、前年に比べて20.5%も増加しました。
在留外国人が増加する割合より、犯罪を犯す外国人の割合のほうが高いという結果でした。
なお警察庁が発表する犯罪統計では、永住者などが検挙されても来日外国人として統計されていないので、定住の外国人などを含めると実際の外国人による犯罪は、現在の統計よりも多くなるでしょう。
また単純計算で、日本人の犯罪率は0.2%、在留外国人による犯罪率は0.3%と、外国人のほうが割合が高くなりました。
現在、在留外国人は日本総人口の約3%で、100人のうち3人は外国人です。
犯罪を犯して検挙された人のうち、外国人の割合は5%。
例えると、100人の犯罪者がいた場合、そのうち5人は外国人となります。
結論、在留者の増加率を上回って外国人の犯罪率は増加しているということがわかりました。
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