約90万円の高額コンサルをLINEでクーリング・オフした話

雑談

ライターやデザイナーで活動している人の中には、クラウドソーシングを利用している人も多いと思います。案件の面談でスクールやコンサルティングの勧誘を受けて契約してしまった人、いませんか?

クラウドソーシングでは度々「案件の説明をするからZoomで面談しましょう」と言われますが、多くがスクールやコンサルティングの案内です。

実際に私もクラウドソーシング経由で面談し、約90万円のコンサルティングを契約。3日後にはクーリング・オフして全額返金されました。

コンサルティングを契約したときからクーリング・オフして全額返金されたときまでの状況を説明します。ぜひ最後までご覧ください。

きっかけは「自己投資したい」という気持ちから

まずは、コンサルティングを契約することになった理由について説明していきます。

ライターとして活動する中で、テストライティングから進めないことが多く、焦っていました。

今の状況から脱却するには、自己投資をして成長するしかないと思い、気を急いた結果、高額コンサルティングを契約してしまったのです。

クラウドソーシングで応募した案件

クラウドソーシングに出ていたライター案件に応募し、案件の説明をするということで、Zoomで面談することになりました。

Zoomでの面談は勧誘ばかりなので、半信半疑で面談を受けました。

面談相手は20代くらいの女性の方で、営業担当なのでしょう。とても良く話を聞いてくれますし、自分の体験談も話してくれます。

1回目の面談では世間話ばかりで案件の話はなく、時間が足りないので次の面談も受けてほしいと言われて日程調整をしました。

私は人と話をするのが嫌いではないですし、苦手でもないので、「まぁいいか」と思って2回目の面談を承諾しました。

面談した結果、やっぱり勧誘だった

2回目の面談でも案件の説明はなく、Aさんという人が運営しているスクールの話になり、面談の女性から、「私はAさんのおかげで前職を辞めて〜云々」と聞かされることに。

正直「また勧誘か〜」と思いました。

勧誘方法は、

  • 独学は厳しい
  • マンツーマンで教えてもらえる
  • チームで仕事を受けている
  • 2か月で収益化できる
  • AIを使ってライティングできる
  • 無限に質問できる

など、よくある手口です。

実際にスクールを探していたこともありますし、面談の女性に好感を持っていたので、「もし払える金額だったら入ってもいいかな」と心が揺れました。

ただし、金額の話は3回目の面談まで教えてくれません。この段階でおかしいのですが...
次の面談でもっと詳しく説明しますと押し切られ、あれよあれよという間に3回目の面談が決まってしまったのです。

そして3回目の面談がきます。

3回目の面談で、契約

3回目の面談では、スクールに関する説明が書かれた超簡易的なスライドを見せられ、最終的に150万円越えの金額を提示されました。

挙句、今日中に契約してくれれば半額で受けられますとのこと。

面談中にスマホでスクールの情報を調べましたが、詳しい情報はなく、Xでも調べましたが口コミはありません。不審すぎる状況だったので、女性にいろいろと質問しました。

質問にはスラスラと答えてくれましたが、「あなたはどのように仕事を獲っているのか、どのように仕事をしているのか」という質問には抽象的な返答しかしてもらえません。

不審に思いましたが、「気に入らなかったらクーリング・オフすればいいや。バックれられたら少額訴訟起こしてやる!」と思って契約に踏み切ります。

こちらも現状に焦っているので、半ばヤケクソでしたが、契約を交わす前の契約書にクーリング・オフの記載もあったので、ひとまず契約してみることに。

契約後に感じた違和感

私はてっきり、面談で女性が言っていたAさんから教えてもらえるのだと思っていましたが、契約後に、「担当の先生はBさんになりました。」と言われました。

Bさんが何者かもわからずに契約させられてしまったわけですが、ネットでBさんの情報を調べると、ビジネスコンサルを生業にしている人で、顔写真も掲載されていました。

Bさんは実在の人物だったので、少し安心しましたが、私はすぐにBさんについてネットで徹底的に調べることに。

まずはXですが、政治的な内容が目立ちます。特定の政党を応援しているようなポストがあり、私はその政党を全く支持していないので、その時点でうーん...です。

続いて、5ちゃんねるでも高額コンサルの話でBさんは詐欺師だというような内容を発見。

5ちゃんねる自体あまり信用できませんが、誰かがBさんのコンサルを受けて失敗したという話があるというのは事実です。この時点で不信感増し増しな状況ですね。

クーリングオフを決心した理由

そしてBさんから動画を見て勉強を始めるよう指示がきます。

動画は、

  • マインドセット
  • ライティングについて
  • アフィリエイトについて
  • セミナー動画

などについての内容でした。

正直、マインドセットはビジネスを始める人向けの内容でしたし、ライティングに関しては「そんなこと知ってるけど?」という当たり前のことしか説明されていません。

こんな内容に約90万円も払う価値はない、Xでのポストを見ても私のマインドとも合わないと思い、契約して3日後にクーリング・オフを決心します。

クーリング・オフの方法

情報商材はクーリング・オフできないという話もありますが、自分の契約ができるか否かは状況によって違います。

クーリング・オフできるかどうかを知りたいという人は、各市町村の消費者センターに問い合わせてみてください。

基本的にクーリング・オフは「はがき」や「メール」で行います。私の場合は8日以内にクーリング・オフを申し立てることと、契約書に書いてありました。

Bさんと直接契約でコンサルティングを受けることになっていたので、クーリング・オフはBさん宛に行います。

しかしやっかいなことに、Bさんは海外に住んでいました。契約書に書かれた住所も海外でしたし、Xのポストを見ていても海外にいることは明らか。

海外にはがきを出しても、間違いなくBさんに到達しているのか把握するのは難しい。挙句メールでクーリング・オフしようにも、契約書にメールアドレスの記載はありません。

Bさんについて知っているのはLINEだけ。LINEでクーリング・オフするしかない状況でした。

LINEでクーリング・オフした方法

クーリング・オフは相手に知らせないと意味がありません。そのためLINEで未読スルーされたら終わりです。

私は未読スルーされない対策を取って、Bさんに既読通知をつけることに成功しました。既読させた状況をスクショし、証拠として保存しています。

未読スルーされないために私が取った行動は次の2点です。

  • WordやGoogleドキュメントでクーリング・オフの文章を作成する
  • 作成した文章をコピペしてLINEで送り、間髪入れずに次の文章を送る

WordやGoogleドキュメントでクーリング・オフの文章を作成する

まずはクーリング・オフの文章を下書きします。

私が作成した文章は以下のとおりです。

クーリング・オフ(契約解除)通知

株式会社●●
B 様

下記の契約を解除します。

契約年月日 2025年●月●日
商品名 Webライティングに関するコンサルティング契約
契約金額 ●万円
販売会社 株式会社●●
担当者様 B 様

支払った代金●万円を返金してくださいますよう、お願い申し上げます。

本通知を発出した日付 2025年●月●日
契約者
 住所 契約書に記載した自分の住所
 氏名 契約書に記載した自分の名前

作成した文章をコピペしてLINEで送り、間髪入れずに次の文章を送る

下書きした文章をコピペして、LINEで送ります。

そしてすぐに、以下のように文章を送ります。

お世話になっております。
申し訳ありませんが、上記のとおりご確認をお願いいたします。

クーリング・オフの内容だけを送ると、通知のプレビューだけ確認されて未読になるかもしれないと思ったので、2つに分けてLINEを送りました。

Androidスマホでは、LINEの通知は最新のメッセージしか表示されませんし、2件続けて通知されれば、通知をよく確認せずにメッセージを見るかもしれないと思ったので、このような方法を取りました。

既読されたかどうかをこまめにチェックしていると、数十分後に既読になったので、すぐにスクショです。既読したという証拠ですね。

その後、Bさんからの返事は一切ありませんでしたが、コンサルティングを案内してきた面談相手の女性から「クーリング・オフの件聞きました。もう一度面談しませんか?」との内容のLINEが届きました。

クーリング・オフを取り下げてほしいという面談だろうと推測できたので、「面談するつもありはありません。クーリング・オフの手続きを進めてください。」と伝えると「わかりました」との返信。あとは待つだけです。

ちなみにその女性とのLINEのやり取りもスクショしています。

正直、お金が返ってくるまでドキドキでしたが、無事にクレジット決済がキャンセルされたので、一安心です。

今回の経験から学んだ3つの教訓

  • 勢いで契約しない
    最低でも一晩は考えましょう。「この場で契約すると安くなります」や「今日だけの特典です」という言葉に惑わされてはいけません。ただの常套句です。
  • 契約書を確認する
    契約書にクーリング・オフの記載がないものは契約してはいけませんし、相手がクーリング・オフの説明をしない場合は、必ずその場で説明を求めてください。
  • クーリング・オフについて理解しておく
    クーリング・オフは8日間しかないので、クーリング・オフしたいと思ったらすぐに調べるか、消費者センターに問い合わせましょう。

まとめ|自分を守るためには冷静な判断が大切

高額なコンサルティングやスクールの勧誘について、各クラウドソーシングサイトでも注意喚起されています。

今回、私は運が良かったので、無事にクーリング・オフできました。Bさんは実在し、会社を経営している人だったので、クーリング・オフはきちんと対応してくれました。

仮にクーリング・オフできなかった、訴訟を起こされたとなったら、Bさんのイメージダウンは避けられません。素直に応じてくれた点は感謝です。

また対策として、私は面談の度にスマホで会話を録音しています。録音している理由は、後から振り返って考えるためでもありますが、トラブルに巻き込まれたときのためでもあります。

録音する場合は相手に告げるのがマナーですが、振り返りのために自分で利用する場合は違法ではありません。

民事裁判では無断で録音した内容も証拠として採用されるので、自分の身を守るために録音しておくのも1つの手です。

この記事では、私が実際に高額なコンサルティングを契約し、クーリング・オフで全額返金されたことについて解説してみました。
高額コンサルティングやスクールに勧誘された、契約してしまったという人の参考になれば幸いです。

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