HSPさんは警察官に向いてない!HSPで元警察官の私が徹底解説

警察関連

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元刑事えり
元刑事えり

HSPって知っていますか?

HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)」の略で、生まれつき非常に感受性が高く、敏感な気質を持った人を指します。

私もHSP気質を持つ人間です。

  • 警察官になりたいけど、HSP気質の自分は向いているの?
  • HSPだけど、警察官になりたい!

という疑問にお答えします。

結論、警察官として13年勤務してきたHSPの私ですが、HSPさんには警察官の仕事は向いていないと感じました。

この記事では、

  • HSPさんが得意なこと・苦手なこと
  • 警察官に向いていない6つの理由
  • 実際の現場でツラかったこと7選
  • HSPでも警察官になりたい人

について解説しているので、ぜひ最後までお読みください!

HSPさんが得意なこと5選

HSPさんはが得意なことは以下の5点です。

  • 相手を思いやること
    共感力が高いので、思いやりをもって対応することができる。
  • 空気を読むこと
    感受性が豊かで共感力が高いので、周囲の空気を察知できる。
  • クリエイティブな仕事
    想像力はもちろん、感受性も豊かなので、それを活かせる仕事が得意。
  • 丁寧な仕事
    責任感が強く、完璧主義な面があるので、ミスが少ない。
  • リスク回避
    ミスをしないよう、事前準備を怠らない。

HSPさんの苦手なこと5選

HSPさんが苦手なことを5つ挙げてみます。

  • マルチタスク
    妥協を許さない1つずつタスクを完了させたい。複数の仕事を振られるとパニックに。
  • 雑談などの会話
    共感力が高いからこそ、簡単な会話にも気をつかいがち。
  • イレギュラー対応
    想定外のことが起こったら対処しきれない。
  • 五感への過度な刺激
    光やにおい、音に敏感なので、過度な刺激を受けると体に影響が出る。
  • プレッシャーがかかること
    責任感は強いけれど、プレッシャーには弱い。

HSPさんが警察官に向いていない6つの理由

HSPさんが苦手なこと5選を踏まえて、警察官に向いていないと思う理由は、以下の6点です。

  1. マルチタスクが苦手
  2. コミュニケーションが苦手
  3. 争いごとを好まない性格
  4. ハラスメント体質の組織
  5. 感謝されにくい仕事内容
  6. 五感への強い刺激

過去に警察官に向いている人、向いていない人を分析した記事を書いているので参考にしてください。

マルチタスクが苦手

1つのことに集中することが得意なHSPさんはマルチタスクが苦手です。

しかし警察官の仕事には、マルチタスクしかありません。

HSPさんは完璧主義な面があるので、何でも卒なくこなします。
その結果、多くの仕事を振られ、疲弊してしまいます。

コミュニケーションが苦手

そもそもHSPさんは雑談が苦手。特に目上の人と話をするとき、必要以上に緊張してしまいます。

警察官は人を相手にする仕事です。
コミュニケーションが苦手だと仕事になりません。

争いごとを好まない性格

HSPさんは人と競争したり、何かを争うことが苦手で、穏便に済ませたいと思う性格です。

ところが毎日、「ケンカになった」「口論している」といった通報が入るので、現場に行って争いを治めなければなりません。

話を聞いてあげて穏便に済めばいいですが、殴った、胸ぐらを掴んだといった事実があれば逮捕することも考えなければなりません。

ハラスメント体質の組織

警察は体育会系社会です。

未だに怒鳴りつけるような人もいますし、人を見下すような発言をする人もいます。パワハラやセクハラはもちろん、アルハラもあります。

未だにセクハラが何かを理解していない人もいるみたいですね。

実際に私が所属していた県でも、飲み会の席で強制わいせつ事件が発生しました。

感謝されにくい仕事内容

人のために役に立ちたい、と思うHSPさんは多いです。まさに警察官は人の役に立つ仕事。

しかし、人の役に立っているという実感を得ることは少ないです。

司法手続きは煩雑で時間がかかることが多いので、何でこんなに時間がかかるのかと嫌味を言われることのほうが多かったように思います。

五感への強い刺激

警察官は腐った死体や轢かれた死体を目にする機会が多いです。

未だにミイラになった死体や腐乱死体、列車に轢かれた死体は鮮明に覚えています。

食べ物が腐ったニオイとは比べ物にならない強烈なニオイ。
マスク2重にしても防げません。口呼吸必須です。

【実体験】HSP警察官が現場でツラかったこと7選

HSPさんは警察官に向いていない6つの理由を踏まえて、実際の現場でツラかったことを発表します。

  1. パトカーの中での雑談
  2. 被害者に感情移入し過ぎる
  3. 危ない現場に行くとき
  4. 突然発生するパワハラ
  5. タバコのにおい
  6. 一方的な罵声
  7. 突然の出張

それぞれ詳しく解説します。

パトカーの中での雑談

警察学校を卒業したら、まず交番に配属されます。
都会でない限り、パトカーでパトロールしますが、雑談が苦手だったので、車の中が地獄でした。

仕事の度に一緒に乗っている班長さんから、「なんか面白い話してよ」としょうもないムチャブリ。


変なことを言って機嫌を損ねないようにしなければ!」と色々想像して結局、面白くも何ともない話をしてしまいました。

今となってはもっと気楽に話せばよかったと思います。

被害者に感情移入し過ぎる

警察が行く現場は凄惨なものが多いです。

自○した少年少女の遺体をご両親に引渡す際、ご両親の気持ちに感情移入し過ぎて涙腺が・・・
その場では必死に涙を堪えますが、今でも思い出すと目の奥が熱くなります。

性犯罪被害者の事情聴取では、当時は若くて経験値が少なかったのもありますが、感情移入し過ぎて冷静な判断ができず、本当は被害に遭っていなかったというウソを見抜けなかったことも。

被害者や遺族に寄り添うことは必要ですが、「もし自分や家族がこんな目に遭ったら」と想像したりすると自分がツラくなってしまうのです。

危ない現場に行くときは震えていた

日本刀を振り回している男がいる現場や万引き犯が暴れている、刃物を持った犯人が逃げたという現場など、いろいろ経験してきました。

このような現場に行くとき、「どうしよう」と体が震えてしまうことがありました。

武者震いといえば聞こえはいいですが、周囲の人間に震えているとバレないように平然を装うので精一杯です。

1人で対応するわけではないですし、現場に着けば震えは止まるのですが、本能的に震えてしまうのでやっかいでした。

突然発生するパワハラ

警察は体育会系な社会なので、未だに職場内で怒鳴り声が聞こえます。

特に年配の刑事さんにありがちですが、一緒に仕事をした人の中にもすぐにブチギレる人がいて、キレている内容を聞くと、

  • 部下が自分の思いとおりの仕事をしなかった
  • 部下が自分が良いとする書き方と違う書き方をした書類を提出してきた

といった小さいことでした。
そんなことで怒鳴り散らさなくてもいいのでは?と思いますが、毎日事件に追われている刑事さんは余裕がないので、キレやすい人が多いです。

しかも1つのことを怒り始めると、全く違う内容のことにも怒り出して、最終的に何に怒っていたのか誰もわからなくなるというカオス。

止められる人はいませんし、職場の雰囲気は最悪でした。

HSPさんは共感力が高く、自分が怒られているように感じて萎縮してしまいます

タバコのにおい

タバコを吸っている警察官はかなり多いです。

喫煙所以外の場所や車の中でタバコを吸うのは厳禁なのですが、庁舎内の換気扇前や車の中でもプカプカ。
別に禁煙しろというわけではなく、せめて喫煙所で吸ってほしいと思います。

アイコスなどの加熱式タバコは庁舎内や車の中で吸ってもバレないと思っている人が一定数いますが、HSPでなくても気が付くレベルで臭いです。

加熱式タバコのニオイは服や車内にはつきにくいですが、吸っているときのニオイは紙タバコ並に臭いですし、色々なフレーバーが混ざり合ってさらに臭いニオイになってしまっています。

私はニオイに敏感なタイプなので、同じ車の中でタバコを吸われると頭痛がします

一方的な罵声

警察官は好かれる職業ではありません。

小さい子どもにとっては正義のヒーローかもしれませんが、コソコソと隠れながら交通違反を探したり、威圧的な職務質問をしたりと大人からは煙たがられる存在です。

交通違反で切符を切られて感謝する人はいませんよね。急いでいるときに威圧的な職務質問をされたらイラつくのもわかります。

「うぜぇんだよ!」「黙れ小娘!」などと罵声を浴びることはしょっちゅうです。
人の役に立ちたくて警察官になったのに「何で警察官になったんだろう」と落ち込んでしまいます。

突然の出張

警察官に出張はつきものです。近頃はインターネットを使った犯罪が全国各地で発生しています。

突然「明日、東京行ってきて」と言われたこともありますし、車で6時間以上かけて犯人を逮捕しに行ったこともあります。


他都道府県と合同の捜査本部を立ち上げた場合、数か月から数年に渡って出向することも多いです。

私は自分の生活リズムが崩れることが苦痛だったので、出張は大嫌いでした。

HSPでも警察官に向いているポイント

総合的に見て、HSPさんは警察官に向いていない性格です。

しかし「HSPでも警察官になりたい!」と思っている人もいるでしょう。事実、HSPの私でも警察官として13年間勤務してきました。

HSPだからこそ、向いている要素を解説します。

  • HSPだから被害者に寄り添える
  • 仕事でのミスが少ない

といった特性は強みになります。

HSPだから被害者に寄り添える

女性警察官が担当する事件で多いのは、やはり性犯罪です。

中には「本当にあったのか」「ウソじゃないの」と疑う警察官もいます。

本当に被害に遭ったかどうか判断するのも警察官の役目ですが、特に男性にとって性犯罪は理解しづらい部分もあるでしょう。

被害者は会話の端々から、自分を信じてくれる人かどうかを判断しています。

HSPさんは相手に共感することが得意なので、被害者と信頼関係を築きながら事件解決に一役買うことができるでしょう。

仕事でのミスが少ない

HSPさんは危機意識が高いので、なるべくミスをしないように対策する傾向があります。

全ての仕事に当てはまると思いますが、警察官の仕事でも重要な逮捕手続きや司法書類でミスは許されないので、重宝されます。

なんでもできると思われがちなので、多くの仕事を振られてしまい、結果、潰れてしまうこともあるので要注意です。

【結論】HSPさんは警察官に向いていない

HSPさんは、

  • マルチタスクが苦手
  • コミュニケーションが苦手
  • 争いごとを好まない性格
  • ハラスメントの影響を受けやすい気質
  • 五感に強い刺激を受けやすい

という特性を持っていて、警察官の仕事内容が「人の役に立っている実感が湧きづらく、感謝されにくい」ため、HSPさんには向いていないと思います。

HSPさんは絶対に警察官になれないというわけではありません。

HSPの特性を持った自分に合った仕事を見つけることが大切です。気持ちよく仕事をして人生を豊かにしたいですよね。

  • 仕事が忙しくて悩みを相談できない
  • 精神科へ行くほどではないけれど話を聞いてほしい
  • より良いメンタルを手に入れたい

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