麻薬などの薬物犯罪が後を絶たない現在。
実際に薬物に犯罪を捜査してきた元女性刑事の私が解説します!

薬物に手を出すとどうなる?
薬物と言っても、いろいろな種類があります。
例えば、
・覚醒剤
・大麻
・麻薬
・コカイン
・ヘロイン
・MDMA
などが代表的なものですね。
では、なぜ薬物に手を出してはいけないのでしょうか。
覚醒剤をはじめとする薬物の乱用は、乱用者本人の精神や身体の健康を害するだけではなく、薬物乱用による交通事故や薬物に起因する犯罪など、社会全体に悪影響を及ぼすことから、国民の健康と安全を守り、健全な社会の実現のため、法律で厳しく規制されています。
警視庁|違法薬物について
という理由で法律で規制されています。
覚醒剤中毒者が刃物を振り回していたというニュースもありますね。
警察官に拳銃で撃たれても痛みを感じないので、そのまま向かってきます。
薬物に手を出す理由
薬物を辞められない理由は、依存性があるからです。
始めるのは簡単ですが、辞めることは相当難しい。
私が警察官時代に関わったことがある薬物犯罪者で、再犯していない人は数える程しかいません。
残念ながら、ほとんどが再犯で捕まっています...
せっかく留置場や刑務所から出たのに、1年待たずに入ってくる人もいました。
最早、留置場や刑務所に入っているとき以外は薬物をやっているようなもの。
薬物依存を断ち切るには、相当の努力と周囲の協力が必要です。
薬物中毒の症状
薬物中毒になると、身体や精神に様々な症状が起きます。
よく聞く症状として、「幻覚」「幻聴」が多いのではないでしょうか。
幻覚・幻聴
私は当然薬物をしたことがないので、体験したことはありません。
しかし薬物犯罪は後を絶たず、薬物担当係でもない私でも、何人もの薬物中毒者の対応をしてきました。
どんな症状の薬物中毒者を見てきたかというと、
・「彼氏に殺される」と言って自ら110番通報してきた発狂した女性
・部屋の天井に向かって「私はこいつに監視してされている」と泣き叫ぶ人
・見えない何かと大声でケンカしている人
・自分だけが無視されていると被害妄想を主張する人
をよく覚えています。
まさに常軌を逸している状態ですが、本人たちは本気です。
薬物は痩せる!?
私が対応するのは女性ばかりでしたが、「ダイエット」のために薬物をやっていたという女性が多い印象を受けました。
実際、薬物中毒者は痩せる人が多いです。
ただ、これは個人差があるので、痩せる人もいれば、食欲が爆発して太っている人もいます。
ここでいう痩せるは、モデルさんのようになるということではなく、ガリガリになるということです。
不眠
そして、寝ない。
寝ないというか、覚醒状態なので数日寝ることができません。
しかし薬物が抜けてくると死んだように眠ります。
見た目の特徴
見た目は、老いて見えます。
男性はハゲている人が多いですし、女性の髪はパサついています。
皮膚もパサパサで、歯はありません。
顔がドクロのように痩せている。
という感じなので、依存者は見た目でわかります。
まだ40代50代なのに、薬物で歯が溶けてしまって入れ歯をしている人が多いです。
薬物を使い続けていると食べなくても平気なので、ガリガリになって病人のように見えます。
依存性が高い薬物は?
1番手に入れやすく、依存性が高い薬物は、「覚醒剤」です。
私が捕まえた犯人、留置場で対応した犯人の中では、覚醒剤が大半を占めます。
次に手を出しやすいのは大麻です。
しかし大麻は効果が少なめなので、もっと強いものを欲しがり、結果覚醒剤にたどり着きます。
出回っているすべての薬物を使ったことがあるという犯人は、結局覚醒剤に戻ると言っていました。
それだけ手に入れやすいということ。
生活保護を受給しながら覚醒剤を買っている人も多いです。
覚醒剤の売人をやりながら生活保護を受給していた犯人は、ものすごい額を稼いでいました。3桁ほど...
覚醒剤の売上は申告できないので、無職として生活保護を受けている訳です。
シャバでは生活保護を受給して、留置場や刑務所では生活費はかかりません。
何のために税金払ってるんでしょうね...
再犯率
薬物犯罪の再犯率は約7割だそうです。
なぜ再犯してしまうのでしょう。
答えは、人間関係です。
薬物で捕まった犯人は、入手元を言いません。
理由は、今後シャバに戻ったときに薬物を売ってもらえなくなるからです。
このように入手元を秘密にしておくということは、また手を出すつもりがあるということ。
それだけ薬物が魅力的に見えてしまっているのです。
魅力的に見えてしまっている状態では、薬物依存からは逃れられません。
また捕まるでしょう。
芸能人の薬物犯罪はよく目にしますね。何度も再犯している人も多いです。
しかし今はインターネットの普及で田舎でも薬物犯罪が蔓延していて、決して他人事ではありません。
薬物で現実逃避をしても、結局は解決しません。
捕まったら自分はもちろん、家族や友人にも多大な迷惑がかかります。
私は薬物に依存して奇行に走る人を実際に見てきました。
薬物は本当に恐ろしいものです。
自分と家族の人生を天秤にかけてでも薬物をする必要があるのか、考えなければいけません。
よろしければ、下記記事もご参照ください!


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